一体何の事か最初は分かりませんでしたが。事の経緯を聞いてみて、やっとわかりました。
この患者さんは数日前、玄関のクローゼツトの上の扉のヒンジネジが緩んでいた為、増し締めする為に脚立に乗り、上を向きながら作業をしてました。
終了後3段脚立から、降りようとした時に、急にクラっと目眩のような症状が起き、何が何だか分からなくなり、脚立から後ろ方向に落ちたそうです。
患者さんの話では、「後頭部は打つわ、尾てい骨は打つわで、散々な目に会った」そうです。どういう訳か分かりませんが、脚立から落ちた当日は、これ程首に強なダメージがあったとは分かりませんでした。翌日、ベッドから起きようとした時に、「首が痛い!!」 と大変困難な状況になったそうです。
直ぐに当院に治療に来て頂き、確認したところ「どこを打撲したのか場所は特定できませんが、結果として、首・肩・背中が別の場所の打撲により、痛みを全身に発し、硬くなったみたい」と伝えました。落ちた当初は、打撲した場所以外、筋肉が無意識に硬直することはなかったそうですが、2-3日たった現在は全身ボロボロだそうです。とにかくカラダ全体を異常緊張している部位を着実に緩めていきました。
治療をしても中々緊張から解放されませんでしたので、かなり時間を要しました。治療効果が針だけでは思う様な改善効果を確認できませんでしたので「お灸」もしました。首のお灸を数回繰り返し行いようやくある程度体調を回復されました。患者さんは「お灸」はとても気持ち良く、首が温まり、調子が良くなったそうです。お帰りの前に「流石!鍼灸治療だ!!」と大変満足されてお帰りになられて私も一安心でした。。
患者さんの友人が、「えー?何で病院行かないの?」と言ったそうです、患者さん曰く「病院言っても、レントゲン撮って、湿布もらって終わり!です」。「オペするくらい重傷なら別ですが、そうじゃないなら、湿布もらって貼ってもいつ治るんだか?」なので、鍼灸治療の方が頼りになると判断したそうです。結果、患者さんは自分の判断が正しかったので大変満足してお帰りになりました。